【フランスの塩】食卓を豊かにするカマルグとゲランドの魔法

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私がフランスで出会い、その魅力にすっかり魅了された2つの特別な塩、「カマルグの塩」と「ゲランドの塩」をご紹介します。

地中海側でとれる、南フランスの太陽と風が育む「カマルグの塩」

南フランス、ローヌ川河口に広がる広大な湿地帯カマルグ。そこで作られる「カマルグの塩」は、地中海の海水と太陽、そして風の力だけでゆっくりと結晶化された塩です。

まるで雪のような美しい結晶が特徴で、その見た目だけでも食卓に華やかさを添えてくれます。
口に含むと、まろやかな塩味の中にほんのりとした甘みを感じ、素材本来の味を引き立ててくれる上品な味わいです。

大西洋側、伝統製法を守り続ける「ゲランドの塩」

フランス北西部、ブルターニュ地方のゲランド塩田で作られる「ゲランドの塩」は、1000年以上も前から続く塩田をつかった伝統的な製法で作られています。塩田の粘土がミネラルを豊富に含んでいるため、独特の風味を持つのが特徴。

ル ゲランデ(Le Guerandais):ゲランドの塩生産者組合のブランド名

参考情報

おすすめの楽しみ方

カマグルの塩

私が特にカマルグの塩を気に入っているのは、その使いやすさ。
サラダやカルパッチョなどの仕上げにパラリと振りかけるだけで、ぐっとワンランク上の味わいになります。
厳選されたオリーブオイルとこの塩だけで、素材の美味しさを堪能できる一皿に。

ゲランドの塩

シンプルに焼いたお魚やお肉、茹でた野菜に少しつけるだけで、素材の持ち味を最大限に引き出してくれ、シンプルながらも奥深い一品に仕上がります。料理の下味、隠し味にも。

どちらも、チョコレートやキャラメルなどのスイーツに少し加えると、甘さを引き立て、味に深みを増すアクセントになります。

製法による塩の種類

天日塩:自然の製法で作られた塩。自然由来のミネラルが豊富。まろやかさや甘味が感じられるのが特徴。

精製塩:海水などを塩化ナトリウム99%以上に精製。食卓塩などに。安価で大量生産が可能。

表記

ゲランドの塩には、粒の大きさによっていくつかの種類があります。

  • Gros Sel(グロ・セル):粗い塩
  • Sel fin(セル・ファン):細かい塩
  • Fleur de sel(フルール・ド・セル):塩の花

特に有名なのが「フルール・ド・セル(Fleur de sel)」塩の花。
これは、満潮時に塩田の表面に最初に現れる、ごくわずかな結晶を手作業で採取したものです。

フランスで「フルール・ド・セル(Fleur de sel)」として原産地保証認証されているはゲランドの塩のみ。

フルール・ド・セルは、しっとりとした舌触りと、口の中で広がる繊細な旨味とほのかな甘みが特徴。まるで海のエッセンスをそのまま閉じ込めたような、奥深い味わいです。

購入できる場所

日本では、輸入食品店や一部のスーパーマーケットで購入できます。

フランスでは、街のスーパーマーケットの塩コーナーにならんでいます。レートにより変動しますが、日本で買うより安く購入できます。

まとめ

食卓で楽しむフランスの風

カマルグの塩とゲランドの塩。それぞれ異なる個性を持つ2つの天日塩ですが、どちらも日々の食卓を豊かにしてくれる素晴らしい調味料です。
いつものお料理に少し加えるだけで、まるでフランスのレストランで食事をしているような、特別な気分を味わうことができます。

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